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壊れすぎたアスラン少し戻りました(笑
でもストーカーです(爆!
しかし何だかんだ言って結構いい思いしてるよな、アスラン…











いつもと同じように誰も居ない家へと帰る。
誰もいないのはわかっていても…玄関で一応「ただいま」を言ってから靴を脱ぐ。
当たり前のように誰も返事をする訳でもなく、別にそれが不幸だとも寂しいとも思っているわけでは無いけれど、いつも賑やかなヤマト家から帰ってくると少しだけセンチメンタルになる。

今日はカガリに一方的に否定され、更に落ち込んでしまった。

こんな日は早く寝てしまうに限る。

明日になれば…いい事もあるかも…しれない…



昨夜早くに寝たからか珍しく早く目が覚めた。
身支度を整えると不意に玄関のチャイムが鳴る。
もしかしたら…という淡い期待を込めて出てみれば…ルナマリア・ホークが立っていた。
昨日連絡事項は電話で、という話をしたばかりなのに一体何なのか。

「おはよう!」
「…おはよう…」
「あら?もしかして寝起き?朝苦手なの?」
「…いや…そういう訳ではないが…今日は何か?」
「あ、ええ!実は去年の資料が見たいんだけど、持ってる?」
「去年の…?」

確かに必要な資料の殆どは自分が預かっている…が…
取り合えず部屋に上がってもらい資料を探す。
けれど一向に見つからず、先日その資料を持ってキラの家に行きそのまま置いてきたことを思い出した。

「すまない、キラの家にあるはずだから取って来よう」(カガリと会えるかもしれないし…)
「お願いね」




その間に何か起こるなんて思いもしなかった。





「あれ?アスラン珍しいね」

キラの言う”珍しい”というのは休みにも係わらずこんな早い時間(といってももう9時すぎだ)に俺が活動していることだ。
そういうキラだって珍しく早起きだ。
昨日のプールが祟ってキラも早く寝たのだろう。
簡単に説明をし、目当ての資料だけを手にキラの部屋を出た。
キラの部屋の隣はカガリの部屋だ。
もう起きているだろうか?
ノックをしようと手を上げては降ろし…また上げては降ろした。
けれどもやはり女の子の部屋に入るにはまだ時間も早いし、第一何を話していいのかも分からず階段を降りようとすれば…蜂蜜色の瞳とぶつかった。

けれどすぐに視線は逸らされ…カガリが横を擦り抜ける。

こんな状態では話すら出来ない。
溜息を吐きながら家へと戻りルナマリアに資料を渡すと、その日は一日家に篭りひたすら本を読んだりマイクロユニットの組み立てに没頭した。



それから何日が過ぎ…その間キラの惚気話を幾度と無く聞かされうんざりしていた。
ラクス・クラインはキラの憧れで、多くの男子生徒の憧れでもあった。
プールで偶然会った時、どうやら連絡先を聞く事に成功したらしく、またデートまで漕ぎ着けたらしい。
そして毎日のようにキラは今日の彼女はどうだったとかこうだったとか…下らない上に腹立たしい話をしてくる。

夏祭りも一緒に行くのだと嬉しそうに言うキラに殺意すら抱く。

去年は良かった。

キラと会うときには大抵カガリが居て…自然に会う事が出来た。
去年の夏祭りでカガリがはしゃぎながら屋台を見て周り、花火を目を真ん丸くして見入っていた姿を思い出す。
そんな姿を思い出すだけで自然に笑みが零れる。

今年は…キラがラクスと行くのなら一緒には行けないだろう。

キラが一緒でないとカガリと会う理由が無いのが哀しい…

後から考えてみれば誘うだけでも誘ってみれば良かったのだが、この時の自分は全く思いつきもしなかった。



そして夏祭りの当日、これからラクスと待ち合わせだというキラに会った。


「あ、アスラン」
「今からラクスと行くのか?」
「うん」

    思い切ってカガリの事を尋ねる。

「カ…ガリは…?」

    もしも家に居て…行きたそうだったら誘ってみようか?

「カガリも友達と行くみたい」

    ーという思惑は見事に打ち砕かれた…

「女友達と…?」

    ついこんな事を聞いてしまう自分が情けない。

「うん、女の子3人で行くんだって」

    良かった…っていうか女3人でお祭り!?それはそれですっごく心配だ!
    お祭りという非日常空間での狼がどんなに危険か…!!
    あんなに無防備で可愛くって…誰が放って置くというのか!?
    (俺なら速攻お持ち帰りだ!!)
 
考え始めたら止まらなくなって…矢も盾もたまらず家を飛び出した。



夏祭りは数駅先で行われる。
屋台もたくさん出るし、花火は5万発ということで毎年多くの人で賑わう。
そんな中で唯一人の彼女を見つけられるかどうかは正直自信が無かった。
けれど見つけなければ!後悔はしたくない!!

人ごみを掻き分けながら俺は自分の注意力と観察力と神様に感謝した。
10m程先の屋台に金色を見つけた。

…しばしの間、カガリの浴衣姿に見蕩れて足が止まった…

かっ…可愛いっ!!

白地に青い花模様がカガリの肌と金髪によく映える。
珍しく髪をアップにしているせいで項が顕れて金糸が数本はらりと落ちる姿は欲情を誘う。
赤い帯で彩られたウエストは細く今すぐにでも抱きしめて…浚ってしまいたくなる。
いつもノーメイクなのに今日だけはうっすらと桃色に染められた唇は艶やかで奪ってしまいたい。

カガリから目が離せずに放心していれば、心配していた通りに不貞な輩が近づいてきた。
慌てて助けに行こうと足を踏み出せば…違った方向から来た連中に先を越されてしまった。
カガリと同じくらいの年頃の男子が数名、カガリに声を掛け、カガリも笑顔で応じている。
その様子からみると知り合いなのだろう。
自分はもう必要ないのだと否が応にも見せ付けられてもカガリから目が離すことが出来ない。

しかし…その中の男子一名とカガリが隣同士に座って楽しそうに何か話しながら花火を眺めているのを見て…遣り切れなくなりその場を去った。
だけれどもすぐに家に帰る気にもなれず…
かといって行きたいところも無く…
ゆっくり家まで歩いて帰った。

今は何も考えたくない。
油断すればすぐにでもカガリが他の男と一緒にいる姿が目に浮かぶ。
(隣に居たあのガキ…今すぐ絞め殺してやりたい!)

少し歩けば祭り会場の賑わいが嘘のように静かになった。

見上げれば三日月が浮かんでいる。

月は常にその姿を変えて輝き人の心を惑わす。
手を伸ばしても…届かないそれは彼の人のよう…
…そう思えば月から目が離せなくなる。

こう思う自分は重症かもしれないと…自嘲した。

しばらく歩き…徐々に頭の中が冷めてクリアーになってくる。
どうせ自分は兄か父親としか思われていないのだ。
ならばせめて本当の兄のようにカガリを見守るべきなのだ。
今はまだ…頭では分かっていても…感情はそうは割り切れない。
けれどいつか本当に兄のように穏やかに思える日が来るかもしれない。

自分の気持ちにずっと嘘を吐き誤魔化しながら生きていくのか…

今日何度目かわからないくらい月を見上げ…その先に金髪を見つけてドキリとした。

しかし何だか様子がおかしい。
数歩進んでは立ち止まり…足元を気にしている?

「カガリ?」
「あ…っ…」
「どうしたんだ?」
「ちょっと靴擦れして…」

足元を見れば草履の鼻緒が擦れて痛々しく血が滲んでいる。
これで歩くのはさぞかし辛いことだろう…

「これは酷いな…おんぶするから乗って」

カガリの瞳がとまどいに揺れる。

「やっ…でもっ…いいよ、重いし…浴衣だから…」

確かに浴衣では足を広げるおんぶは無理だと気がついた。

「そうか…それもそうだな…」

少し考え…カガリの膝裏に腕を差し入れ一気に抱え上げる。

「わっ!」
「これなら大丈夫だろ?」

カガリの肢体の柔らかさが…漂う匂いが心を掻き乱す。
吐息が微かに首筋に掛かり…ゾクリとして息を呑む。

やばい!

本能がこのままでは駄目だと警告を鳴らす。
知らず知らずのうちに早く強くなる心臓の鼓動がカガリに聞かれてしまわないかと不安に思う。
こんな自分を知られたくない…けれどもっと近づきたい。
下心を持って…カガリにしがみ付いて欲しいとねだる。
そんな自分の願いに素直に応じるカガリに愛しさが募る。

「あの…さ…」
「何だ?」

躊躇いがちに紡がれる言葉。

「…この間は…ごめ…んなさ…い…」
「え?何のことだ?」
「…アスランは私の事思って…心配してくれたのに…」
「ああ…別に気にしてないよ、でも…」
「やっぱり心配だから…少しは気をつけて…自覚して欲しい」
「自覚?」

足を止め蜂蜜色の瞳を見つめる。
一瞬で俺の心を乱す魔力を持った瞳…
この瞳を独占したい。

「カガリが…可愛いって事…」

出来ることならその唇を奪ってすべてを自分のものにしたい!
その衝動をすんでの所で堪え…頬に触れるだけのキスを落とす。

蜂蜜の瞳が真ん丸く見開かれて…

今の自分に出来る限りの笑顔を返した。







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