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幼馴染パロ番外編その9です









それは中学3年の冬のある日、イザーク先輩が遠い町へ行くと言った。

もう戻る気は無いと…

止めても多分この人は言うことを聞かないだろう。

自分に何が言えるか考えて、一緒に行くと答えた。

まだ大人と言える年齢には程遠い自分達。

これがどんなに馬鹿げているか誰に言われなくても良く分かっていた。

しかし他にどんな選択肢があっただろうか?


ここではないどこかへ…

行けさえすれば!とただ信じていた…いや、信じたかった。




スポーツバッグ一つに詰められるだけのものを詰めて…リュックの様に背負う。
隣の部屋ではキラが眠っているか…TVゲームか何かしているだろう。
出来るだけ物音を立てないようにそっと窓を開け、ゆっくりと雨樋を足場にして下へ降りる。
プラスティックの乾いた軽い音が響き渡る。
下まで降りて見上げてもキラの部屋の窓は締まったままだったことから、どうやら気付かれずに済んだのだと安堵した。
できるだけ足音がしないように静かに足を進め家の前の道路まで出ると聞きなれた声に呼び止められた。


「カガリっ!どこへ行くんだ!?」
「アスラン…見つかっちゃったか」
「見つかったじゃないだろう!?何時だと思ってるんだ!?それにその大きな荷物…」
「ん~…イザーク先輩がさ……遠くへ行こうって……」
「は?」
「これって駆け落ち…って言うのかな?駅で先輩が待ってるんだ」

アスランが明らかに変な顔をしてこちらを見ている。
自分も変なことを言っているような気がしていたから内心可笑しかった。
アスランには先日痣の事もばれていたので見つかっても何だか気楽だった。

「そんなのっ……中学3年生と高校1年生がどうやって生活していけるというんだ!?よく考えてみろっ!」
「うん……多分無理だよな、分かってる……でも……私が行かないと…先輩は一人なんだ」
「そんなのっ……」

どうしてだろう?
私は幼い頃から一人がとても嫌いだった。
それは生まれる前から…母親のお腹の中にいる頃からキラと一緒だったからだろうか?
そして、誰かが一人になるのもとても嫌だった。
一人でいる人を見ると気になって…その人がどうとかいうより何だか自分が辛くて…つい声を掛けてしまう。
それを八方美人だとか言って非難する声も聞いたことがある。
それは…かなりショックで…落ち込みもしたがしかしそれでも…やはり一人は嫌なものだと思う。

「でもっ……カガリがいなければ俺だって一人だ!」

咄嗟にアスランから返された意外な言葉。
少し驚き…心が揺れた。
しかしやはり今既に駅で待っているかもしれないイザーク先輩の方が気になった。
それに…

「違うよ、アスランにはミーアもお父さんも…キラもいるだろ?」

アスランにべったりくっついて離れないピンクの髪の可愛らしい…女性らしい彼女の姿が頭をよぎる。

「だから…アスランは大丈夫……じゃ、元気でな!」

アスランはもう何も言わず、ただ立ち竦んでいた。

そして私は…彼の顔を見たくなくて…駅へと走り出した。



だから彼がどんな顔をしてそこに残ったのかなんて知りもしなかった…











いやもうすごい顔して見送ってます(笑)

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