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Sonatine09  12/05/2009  





Sonatine09






それからの日々はそれまでよりもずっと楽しいものとなった。


一人じゃない、そう思えるというのはなんて素晴らしい事だろう…!


三人はただ世話をしてくれるだけじゃない。
私の知らないうちに国が、世界がどう動いているかまで話してくれた。

父が亡くなって以来、全ての情報はパトリックのフィルターを通してから伝えられる。
だから情報には酷く偏りがあるし、そもそも情報の量が少ない。

もちろん三人がそんな事を私に話していると分かってしまうと大変だ。
だからこそ、私達は普段から周囲に気を使っていた。

第三者がいる時、私は三人とは必要最低限の会話しかしなかった。
感情を込めず、淡々と必要な用事だけを言う。
誰もいない時でも、必ず一人はさりげなく廊下を見張り、一人は窓の外を見張った。
こうして手に入れた情報はどれも私の知らない事ばかりで、驚くようなものばかりだった。

「それは本当か?」
「ええ。世界はパトリック様を始めブルーコスモスを中心とした大西洋連邦と、クライン派を中心としたプラントに二分されています」
「クラインというのは北アイルランド連合王国だったよな」
「はい。近頃はアイルランドの北アイルランド連合王国からの北アイルランド返還要求の騒ぎが大きく取り沙汰されています」
「キラの……」
「どうも裏には北アイルランド連合王国の弱体化を狙うパトリック様の思惑もあるという噂も……」

先日の顔合わせの際にはキラはそんな事一言も言っていなかった。

ただ思い返せばキラは、パトリックが以前とは随分変わったように思うと言っていた。
それはこの事を言っていたのだろうか?

しかし確かにアイルランドとは複雑な国だ。
一つの島に二つの国家が存在する。
それは一体どんな感じなのだろうか。

「ラクス・クラインが動くとの噂もあります」
「歌姫の?」
「はい。かなり有名で人気もある。その人気を政治にまで使われては堪らないとパトリック様は随分心配されているようです」

随分ときな臭い話だ。

他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない

これまでずっとオーブはこの理念を守ってきた。
それがたった数年で随分と変わってきたものだ。


三人との会話はユウナ・ロマ・セイランの入室によりここで中断した。
三人はてきぱきと本来の仕事をこなし、一礼して退室していった。

「やあカガリ、ご機嫌はどうかな?」
「別に普通だ。何の用だ。王の間に移動して話すか?」
「んーそうだね」


名目だけの王である自分は私室にいても王の間にいてもそれほど変わりは無い。
それでも王の間に行かなければ自分の存在意義が見つけられなくなってしまう。

自分は何のために生まれ、何のために生きているのか。

それが王の間にいる間は少しだけ分かるような気がするのだった。

「そういえばアイルランド皇太子との結婚だけどさあ」
「何だ?」

横に並んで歩くとユウナの方が随分背は高い。
その影に入ってしまうと、折角の見事な庭が見えずらい。
だから半歩後ろをついて行くように歩いた。

「本当にいいのかい?」
「いいもなにも議会で決まった事なんだろう?お前も議員の一人だろうが」
「僕は昔から僕が君の夫になると思っていたんだけどなあ」
「……冗談はそれくらいにしろ」
「冗談じゃないさ」
「ユウナっ!?」

廊下の壁に肩を押し付けられ骨が軋む。

「だって君の夫って事はつまりこの国の王になるって事だ。僕は小さい頃からずっと王になりたくってねえ、あ、もちろんカガリの事も可愛いと思っているよ」

ユウナのにやけた顔が近づいてくる。

「そんな事言ってももうキラに決まった事だろうっ!」
「キラ?ああ、あのアイルランドの皇太子ね。さあてねえ……まだどうなるか分からないよ?」
「どういう意味だ?」

ユウナの息が頬にかかる。



気 持 ち 悪 い 




「ユウナ殿、その辺りでお止め下さい。女王陛下が嫌がっておられます」





―――こいつは

どうしてこういうタイミングで現れるんだ―――










→10


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いや・・あの・・・今月も引き続き強化月間希望でwww

でもそろそろ原稿本腰を入れないとやばい気がしてきたので分からないのですが・・;;;
いろいろしたい事が多すぎて困ります;;
そしてみくしの罠ww
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