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ドリームマッチ☆03  10/24/2009  
かりかり




図書室に小さく響く鉛筆の音と声。

時折珍しいものを見るかのように通り過ぎていく生徒の視線が妙に気になる。

それもそうだろう。

ザラ先生が特定の生徒と一緒にいたり会話しているところなんて滅多に見られないのだから。

フレイが用意していた問題集の難問はあっと言う間に複雑に絡まった糸が解けていくようにするりと解かれていった。

さすがは教師、といったところだろうが、その鮮やかで分かりやすい解説にため息が出る。

それでも思った以上に時間がかかり、帰り支度を整えると外はすっかり夜の帳に包まれていた。


「先生、今日はありがとうございました!」
「役に立てたのなら良かった」
「先生って……もっと無愛想かと思ってました」
「なっ…アルスター酷いな」
「ごめんなさい。でもみんなそう思ってますよ、きっと」

フレイと先生のやりとりをぼんやり眺めながらどうにも入っていけない自分はただ静かに下駄箱へと向かっていった。
だからフレイが急にさよならを言って駆け出してもいまいち状況が理解出来ずにいた。

「じゃあ行こうか」

そう言ったのは隣にいる先生で……



え?

行こうって??



「えーー!!!???」
「嫌だったか?」
「いやっ!全然っ!!」

一体何の話!?

よく分からないけど喜んでいい状況??

「フ…フレイは…?」
「聞いてなかったのか?彼氏が迎えに来てくれた、って言って帰っていったぞ」
「あ…そうだったか…」

フレイの彼のサイは心配性で、今日に限らず少しでもフレイが遅くなるものならすぐに迎えに来る。
私はそんなフレイが少しだけ羨ましくもある。

「アスハの家はどこらへんなんだ?」
「大府町だ」
「遅くなったから親御さんも心配しているだろう。連絡とかいいのか?」
「今週は父が出張でいないから私一人なんだ。だから大丈夫」
「そうか…じゃあ、夕ご飯でも食べに行かないか?」
「え!?は、はいっ!」

これはもしかして夢なんだろうか?
それとも普段からポイ捨てしたり遅刻しないで頑張ってる私への神様からのプレゼントなのかっ?

先生が連れて行ってくれたのは小さなラーメン屋さんで、とんこつと餃子のいい匂いが辺りに充満していた。

「……美味いっ」
「それは良かった」

先生が嬉しそうに微笑みながらこちらをみているのを感じ、頬が熱くなる。
幸いにも熱いラーメンがそんな事を隠してくれたけれど……

先生はちょっと失礼、と言うとビールを注文した。

そんな事一つ一つが先生がやっぱり大人で、自分とは違うんだと認識させられるような気がして……
でもどこかでそんな先生も格好良く思えてしまう。



全く自分はどうかしている―



店を出ると先生の顔はアルコールの影響かほんのり赤くなっていた。




そんな先生も可愛い……



けれど先生の足元が少しふらついているような……



「先生、大丈夫か?」
「あ…あ…、昨日から少し風邪気味で、いつもより酔いやすいみたいだ」
「風邪っ!それなら早く帰らないとっ!」
「でも君を送っていかないと…」
「私なら一人で帰れるからっ!」

ふらつく先生の体を支えると仄かにビールの苦い匂いがした。



瞬間、強く抱きしめられて―



「少し、一緒に休んでいかないか…?」





神様!!これはプレゼントなのですか?どうなのですか!?



次でお終い☆
言っておくけど年齢制限ないです(笑

1アスもするけどこっちも早く終わらせたい(汗

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