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Sonatine 01  03/07/2011  
「お父様ーーっ!!」

晴れた空に絶叫が木霊する。
それはあまりにも突然すぎて――迷う時間も覚悟する時間も与えてはくれなかった。

ある晴れた日の朝、何の前触れもなくオーブ第28代国王ウズミ・ナラ・アスハは目覚める事無く眠ったままこの世を去った。


「お父様ーーっ!!」

晴れた空に絶叫が木霊する。
それはあまりにも突然すぎて――迷う時間も覚悟する時間も与えてはくれなかった。

ある晴れた日の朝、何の前触れもなくオーブ第28代国王ウズミ・ナラ・アスハは目覚める事無く眠ったままこの世を去った。

突然の崩御。
突然の即位。
何一つ理解出来ないまま急激に変化する周囲に振り回されて押し込まれた大きな椅子。

私自身は小さい頃から何も変わらないのに……お父様がいないのに……どうして急に王になんてなれる?
哀しみと憤り、混乱と戸惑いの渦の中、私は傍にあったその手に縋った。

「カガリ様……」
「アスランっ……お父様がっ……私は―」
「カガリ様っ!」
「やだっ!カガリ様なんて呼ばないでくれ!私は……私はただのカガリだっ!」
「カガリ……大丈夫、俺が君を守るから」
「アス……ラ……ン……?」
「だから大丈夫」

そっと抱きしめられ少しの間哀しみと混乱が薄れる。
暖かな体温は昔のままで、体の逞しさと身長だけが昔とは変わっていた。
それがほんの少しだけ心に違和感を落とす。

変わってしまう――変わりたくない――変わらなくてはならない――変わらないで……!

幼い頃からザラ家の長男として様々な勉強と訓練を受けていたアスランは、今では立派な近衛隊隊長となっていた。

いつも変わらず優しかった6歳上の幼馴染。
急激に変わり行く周囲の中でアスランだけが変わらなかった。

女王として即位した後もアスランがずっと傍にいてくれたから
そこに変わらない手があったから。
暖かな微笑があったから。

だから私は今もここにいる。
どうして縋らないでいられる?

私は無力で
無知で浅はかだった。

だからつい忘れていたんだ。
国には国民がいるって事を。
国王とは国民のためにある存在だという事を。




Sonatine 01
変わりゆく世界





その国は南太平洋に浮かぶ小さな島国だった。
建国当時から専制君主制のその国は、初代国王オノゴロ・クサナギ・アスハから現代までずっとアスハ家の第一子が国王を務めている。

その名をオーブという。

先日、第28代国王ウズミ・ナラ・アスハが謎の急死を遂げ、第29代国王としてウズミ・ナラ・アスハの一人娘カガリ・ユラ・アスハが即位し、実に約200年ぶりの女王誕生となった。
しかし16歳という若さで即位したため、実情は摂政であるパトリック・ザラが政務を摂していた。
ザラ家もまたオーブの名家であり、代々側近として国王に仕えるのが常。
故にパトリック・ザラが摂政としてカガリ・ユラ・アスハに仕えた事に誰も違和感も反感も持たなかった。

しかしそれは始まり。

いつしか国はパトリック・ザラの意のままとなっていった。



→02





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