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笑いたくない  12/16/2008  
いつもと同じように処理済の案件について報告するためにその扉を叩く。
中に入るといつもと同じ夕暮れの赤い太陽がその背に見えた。
眩しさに目を細めながら見たその姿はやはりいつもと同じように見えたけれど、それは間違いだったようだ。

「あ、お疲れ様」

―きた

軽く腰を上げ自分に伸ばされた小さな手にディスクを差し出す。

変な顔
をしている、と思った。

けれどそれはただ単に疲れているだけだと思ったのだ。

この時は。

彼女は受け取ったディスクをいつものようにすぐ見ることもせず机に置き、数秒見詰めた後に顔を上げた。
その顔は微笑んでいた。

言わなくてはならない―たとえ自分の意志でなくても私の立場で、私以外の誰にもさせたくない―私が言うんだ―

「少し…いいかな?」
「ああ」

それがいい話で無い事はすぐに分かった。
そして彼女に選択権がない事も。

「今まで色々すまなかったな」
「何をいきなり…」
「戦後のオーブが一番辛い時にお前がいてくれて本当に有難かったし、助かった」

嫌な出だしだ。

私は嫌な女だ。

「おかげでオーブも何とか落ち着きを取り戻せたと思う」
「…分かった。要するに用済みだという事なんだろう?」
「そんなっ!違う!ただ…いつも思うんだ。私がいなかったらお前はオーブにいただろうか?いや、多分ラクスやキラ達と一緒にプラントで戦後処理をしていたんじゃないかと思うんだ」
「それは…っ」
「私にとってオーブはもちろんとても大切な国だ。大好きで守りたい場所だ。でもお前にとっては違うだろう?お前は本当はプラントにいたかったんじゃないか?」
「……」
「もう大丈夫だから…私もこの国ももう大丈夫。だからお前はお前の未来をお前の望むままに生きて欲しいんだ」

こんな…こんな事が本当に言いたい訳じゃない

「俺の望みのままに…?」
「うん」
「話は分かった。…少し考えさせてくれ」

本当は分かってなんか欲しくない!本当は…

「ああ。私に出来る事なら何でも協力させてくれ」
「…ああ」

突然の解雇通知にぼんやりした頭を軽く振り踵を返し扉に向かった。

「アスラン」
「何だ?」
「ありがとう」

絶対に泣かない・・!最後まで笑ってみせる!

私はちゃんと笑えているだろうか?
絶対に泣かない!
何があってもコイツの前でだけは…!
あともう少し…
あともう少しで…
アスランが部屋から出れば私の役目も終わる


カガリの様々な想いが詰まった言葉だったのだと思う。

少しだけ声が震えていたのに気付かない振りをした。

こんなのって…笑うしか出来ないじゃないか

「どういたしまして」

もう…だめ…だ…
止められない…


廊下に出てから小さく息を吐いた。

そして最後までカガリの目を見ることは出来なかった。



許してくれ―この国を―
許さないで―私を―





To be continued.

2008 Christmas Athrun×Cagalli Special 10 Days
12/16 「微笑み」
ほえ~www
クリスマス企画スタートです!
普段あまりにものんびりな私にとっては超鬼畜な企画です!
本日から10日間毎日お題に沿って駄絵と駄文をUPしていきます。
しかし初日から(これでも)頑張った・・・・
こんな調子で無事10日間乗り越えられるだろうか?ww
ぜひぜひ応援よろしくお願いいたします!!やる気がメガパー増量します!!!

企画詳細・参加名簿はこちら↓


他の企画参加者が楽しみすぎるvvv
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