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キラが用意してくれたフランス料理店のテイクアウトの包みを展望台に設置された木製のテーブルに広げる。
丁寧なことにテーブルクロスとシャンパン、グラスまで入っている。

ポンッと大きな音がしてシャンパンの栓が抜けた。

グラスに注げば小さな小さな気泡が空を目指して浮かんでは消えていく。





星が流れる時 <Epilogue>


「綺麗だな…」
「ああ」

こんな他愛も無い言葉を交わすことさえあまりにも久しぶりで何だかくすぐったい。
二人きりで会う事など滅多にない。

だからか隣にいて少し体をずらせばすぐ触れる距離なのにその距離が近いようで遠い。

ほんの少し手を伸ばすだけでその柔らかそうな頬に触れられるのにそれがどうしても出来ない。

わずか10cmの間に妙な緊張感が漂う。


カガリの口端にシュリンプソースが付いて、無意識の内にそれを指で拭って舐めた。
多分それが切欠。

この前いつカガリに触れたのか思い出せない。
いや、接触した、というならば3日前に廊下ですれ違った時にカガリが俺の肩を軽く叩いた。
それが最後。

だから仕方ない、そう自分で自分に言い聞かせ…

「わっ」

カガリの体を抱き上げるとそっと膝の上に乗せ抱きしめた。

そっと優しく、でも強く、カガリを腕に閉じ込める。
柔らかな感触に胸が苦しくなる。
少し跳ねた髪が鼻にくすぐったい。

そのままゆっくりと柔らかな芝生の上に彼女を押し倒す。
瞬間、青臭い草の匂いに包まれる。

「オリオン座流星群っていうんだ」
「何が?」
「空」

カガリの視線の先にはすっかり夜の闇に染められた空があった。
先程と同じように幾つもの流れ星が流れては消えていく。

「…小さい頃お父様に連れられてここで初めて見た時、すっごく感動したんだ。だから…」
「…ああ…」
「…お前に見せたかったんだ」

微かに潤んだ黄金の瞳に自分の姿が映り込む。

「ああ…」

彼女の時間には限りがあり、その限りある時間は出来る限りこの国のために費やされている。
それを手伝いたくてこの国に来たはずなのに、この所何かを見失っていたような気がする。

彼女はこんなにもしっかりとこの国と俺の事を見ていてくれたというのに。

「知ってるか?流星群って言っても本当に星が墜ちてくる訳じゃないんだぞ」
「そうなのか?」
「ええと…まあ要するにゴミみたいなものが燃えてるんだ」
「へえ」
「そのままじゃデブリとなって空では危険な塵でも地上から見るとこんなに綺麗なんだ。不思議だよな」
「ああ」

そういう君の瞳はとても綺麗だ。

「いいから少しだけ黙って」
「ん…っ」

放っておけばいつまでも言葉を紡ぎ続けるであろう唇を塞ぐ。

やがて甘い吐息に変わるまで…

「っあ…っ…」

首筋に触れれば微かに跳ねる君の体と心臓。

「あ!」
「何?」

カガリは俺の肩越しに空を見上げて何かを指差した。

「星が流れた!」
「は?」
「お願いしなきゃ!」

俺は俺の体の下で目を瞑り一所懸命に何か祈っている彼女を見て溜息を吐き、横に並ぶように寝転がると同じように空を見上げた。
やがて願い終えた彼女が目を開けるまで―

「…何をお願いしたんだ?」
「ん?秘密だ!お前は?しないのか?」
「俺の願いはもうずっと前から決まっているし…自分の力で叶えなきゃ意味は無い」
「そっか…そうだよな!じゃあ私がお前を一生幸せにしてやる!」
「は?」

普通それって男のセリフじゃないのか?

「だから肩の力を抜いて私に付いて来いっ!」
「………ぷっ」
「何故笑う!私は真剣だぞ!?」
「いや、悪かった」
「とかいいながらずっと笑ってるじゃないか!」
「いや本当に、頼りにしてる」
「え?あ!んっ…!」

本当にこんなに頼りになる彼女はこの世界のどこを探してもいないだろう?

でも今は…言葉は必要ない。
そうだろう?


君を離したくない

せめて星が流れている間だけでも―





end
-------------------------

うーん・・・
本当はもっとオトナなのも書いてたんですが(汁)書いてる途中に間違えて消してしまって・・

アレですね・・
もう書き直せないww


なんだか蛇足になってしまったような気が・・(汗汗汁

アスラン誕生日おめでとう!!
素敵なオトナになってカガリたんとお幸せに!!!
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