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キラは時折道順だけを指示して、後は後部座席でずっとモバイルの画面を睨んでいる。
途中フレンチの有名店に寄ったかと思えば大きな袋を受け取り空いている後部座席に乗せた。

極普通の店に見えるが何か重要な物の受けなの渡しだろうか…?






星が流れる時 03






その後はひたすら一本道を島の奥へと進んでいる。
このまま行っても山しか無いような場所だ。
キラはどうしてわざわざこんな所に行こうとするのか。
普段から行動が読めないが今日は特別分からない。
行く先で一体何が待ち構えているのか、そして一体何が目的なのか。

「ここ!この道を入っていって!」
「本当にこの道でいいのか?」

道の入り口には”コウノ巣山展望台”と書いてある。
オノゴロ島で一番高い場所らしいという事は聞いたことがあるけれど、実際に来るのは初めてだった。

「うん。間違いないよ」
看板のある分かれ道を入れば、その先はひたすら曲がりくねったすれ違いも難しいような細い上り坂だった。
木々の隙間から時折見える町の明かりを横目で見ながらハンドルを切る。


滅多に人が立ち入らぬ雰囲気のこの場所は秘密の会合には都合良いのかも知れないが…そもそも一体何の目的で誰とオーブのこんな場所で落ち合うというのか?

パーキングの標識に沿ってエレカを停める。


「思いっきり不審な顔してるね」
「当たり前だ。一体こんな所で何を企んでいる?」
「…明日が何の日か知ってる…よね?」
「はあ?」

10月ももうすぐ終わろうとしている。
正確に言えば今日は…と考えを巡らしながらも眩しさで目を細める。
エレカが一台駐車場に滑り込むように入って来た。

「思ったより早かったなあ」

キラの言葉にこれが待ち合わせの相手なのだと理解するが、用心のためいつでも抜けるように手は腰元の銃に添えておく。
身構えながら息を詰め、エレカを見詰める。
そうしてエレカの運転席から出てきたのは…

「キサカさんっ!?」
「やあ、アスラン君、おめでとう」
「は?」

予期しない人物に予期しない言葉、一体何がおめでとうなんだ?

続き後部座席のドアが開き出てきたのは…

「カガ…リっ…!」
「やあ、アスラン。久しぶり、っていうのは一緒の職場なのに変な感じだな」

はにかんだ様に微笑むカガリの服装は見慣れたいつもの軍服でも執務服でもなく先程自分が目にした…



白い―まるで天使が舞い降りたみたいだ



ウェディングドレスを着て―



先程のキサカさんの「おめでとう」という言葉が頭の中で木霊する。



「その服はっ…!」
「君がいたく気に入っていたようだったから勝手ながら僕が手配させてもらったよ」
「キラ!」
「大丈夫、ちゃんと君の口座から支払っておいたから」

一体どうやって俺の口座から支払ったのかはあまり考えたくなかったけれど、あの白いワンピースは予想以上にカガリに似合っていて、そう、まるでウェディングドレスみたいに…

「あの…ありがとう、アスラン」
「あ…ああ…」

そうやって恥ずかしそうに笑うから俺まで嬉しくなってしまう。

「さて、と…これが僕からの一日早い誕生日プレゼントだよ」
「え?」
「もしかしてまだ気付いてない?明日は君の誕生日でしょ?」
「そうだったか?」
「アスラン!誕生日は忘れちゃ駄目だぞ!何ていってもお前が両親の元に誕生した大切な日だからな!両親に感謝しろよな!」
「カガリ…」

カガリに詰め寄られ少し後ずさる。

「そして…大好きな人が生まれた大切な日だ…少しぐらい祝わせて欲しい…」
「カガリ…」

地面に今にも吸い込まれそうな太陽に照らされ、茜色に染まった頬にそっと手を伸ばす。

「その続きは僕らが帰った後にしてよね」
「「キラっ!」」
「私達からは明日一日の休みを贈ろう。君の明日の休みのために大勢が頑張っている。大切に過ごしたまえ」
「キサカさん…」
「その代わりまた明後日からはたくさん働いてもらうぞ?オーブの行政府に君は欠かせない大切な存在だからな」
「…っ…ありがとうございます」
「私からは私の時間だ。明日一日私も休みを貰った!」

キサカさんは困ったような苦い顔をして笑っている。

「明日一日都合するのに苦労したんだぞ?」
「ええ、主に私共が」
「キサカ!」
「何でもありません、代表」

腰に手を当てて胸を張る彼女はとても新婦には見えない、でもカガリはカガリだ。
そんな当たり前の事が本当に嬉しくて、今ここで、オーブでこんな風に過ごせる時がとても貴重で大切なものなのだと思うと胸が、息が詰まった。

「だから…その…プレゼントは何も用意出来なかったんだけど…その代わり何でもするから!」
「いや…もう十分プレゼントは貰ったよ」
「え?何をだ?」



「時間より大切なものなんてないよ、カガリ」
「キラ?」
「僕達は退散するよ、カガリをよろしくね、アスラン」
「キラっ!私がアスランを接待するんだぞ?何をよろしくするんだ!」
「分かった」
「アスラン!」

キサカさんが乗って来たエレカにキラも乗り込むと、来た時と同じように滑るように駐車場から出て行った。
間際に何かを残して。

「何だソレ?」
「さあ…」

小さなリボンの付いた箱に添えられたメッセージカードを見るとラクスの手書きの文字がある。

『ささやかながら私からの誕生日プレゼントです。ラクス・クライン』

「中身は一体何なんだ?」

カガリが手元を覗く中、包装紙を破ると中から出てきたのは…

「ーっ!!」
「な、何だっ!?」

予想外のプレゼントに慌てて包装紙で再び包む。

「なあなあ!一体何なんだ?」
「なっ何でもないから!!」
「アスラン顔が赤いぞ?」
「ゆっ、夕陽のせいだ!」
「ふうん…?」


ラクス…!貴女って人は!!

大切に使わせていただきます…!




ふと気がつけば太陽は完全に大地に飲み込まれ、辺りは闇に染まっている。
空には星が瞬き、冬に近付いた夜の空気はキンと冷えて火照った頬を心地よく冷やしてくれる。


「あ!流れ星!」
「あ…!」

空には幾つもの流れ星が現れては一瞬で消えていく。


「アスラン、おめでとう、って言葉はもう少し待っててくれよな」
「ん?」
「12時過ぎたら私が一番にお祝いを言うんだ!」
「ああ…ありがとう…」
「だから12時過ぎたらだってば!まだ早い!」
「そうか」

この小さくて大きな手をもう二度と離したくない。
そう願いながら見上げた夜空を俺は一生忘れないだろう。







HAPPY BIRTHDAY TO ATHRUN !






To be continued?
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本当に普通の話ですた・・
けれど私にとって理想的なアスカガ誕生日ですvvv
こんな風に普通に幸せに過ごして欲しいなvv(まだ前夜ですが…

あとは続き(もにょもにょww)が一話・・をどこまで書こうか悩み中ww
いっちゃうか!パスワード付けて!(爆)
ラクス様からのプレゼントも活用しなくっちゃね!ww

081113エロ無理でした・・orz
でもラクス様からのプレゼントはちゃんと使ったと思うvvv



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