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「あれ?大きな溜息だね。どうかした?」
「…ノックぐらいしてくれてもいいだろう、親善大使殿」
「やだなあ、すぐ行くって言ったのにまだ着替えてないの?」
「…軍服では何故いけない」
「ちょっと内緒で行きたい場所があるんだ。軍服じゃ目立っちゃうよ」




星が流れる時 02










プラントの人間が勝手知ったるオーブ行政府というのも可笑しな話だし正直問題がある。
それでもここの人間はカガリとの正確な関係は知らなくともキラがカガリと親しい事を知っているし、俺なんかよりキラの方が親しみを以って受け入れられているように感じる。
自分でも自分が印象良いとは思ってはいないが、今現在ここで働いている自分より、数年前にここでほんの少しの期間働いていた者の方が印象深いのは気持ちの良いものではない。

それは例え自分がパトリック・ザラの息子であろうがなかろうが関係のない事で…持って生まれた性質というもののせいなのだと思う。


俺はキラが…カガリと似たキラが羨ましいのだろうか?


カガリと色こそ違うけれど、同じようにすぐあちらこちらを向いてしまう髪を見てから服装に目をやる。

良く見ればキラはラフな私服姿だ。



つい先程通信が入ったばかりだというのにキラはもう行政府に来ている。
という事は外交を通さずにこっそり入国したという事だろう。
何度言ってもキラは面倒だと言って中々外交を通してくれない。
確かに外交を通せばエアポートに迎えの列が並び、運の悪い場合にはカメラクルーの出迎えさえ受ける。
そういうのが苦手な自分も気持ちは分かるが、それでももう一介の下士官などでは無いのだ。
立場を考えて行動してもらいたい。


「…どこへ行くんだ?」
「それは移動しながらゆっくり話すよ。別に僕一人で行ってもいいんだけど…プラントの人間、しかも軍人が一人で連絡無くオーブ国内をうろつくのも不味いだろうから軍か行政府から誰か一緒に来て欲しかったんだ」
「だからと言って急な話すぎる。それにどこに何をしに行くかくらい連絡するべきだろう」

会話を続けながら部屋に隣接するロッカールームで私室に着替える。

「だよね…急なのは悪かったよ。でもこのところ忙しくて中々予定が合わなくて…それが急に何とか時間を作れたんだ」
「…で、何をしに何処へ行くんだ?」

着替えを終え、エレカのキーを手にキラに向き合えば、キラは変な顔をした。

「…その服で行くの…?」
「…何か問題でもあるのか?」
「まずは服屋に直行だね」

俺の私服の何が一体問題なんだ?

もしかしてドレスコードのあるような場所に行くのかと思えば別にそういう事でも無いようで、キラの向かった場所はショッピングセンター内の極普通の服屋だった。
この店もキラがオーブにやってきた理由に関係するのかと注意深く周りを見渡しても特別変わった部分は無い。
店内に入るとキラは服を何点か持ってきては俺に当てると試着室に押し込んだ。
何回か着替えを繰り返すと、漸く満足したように微笑み、店員に支払いを頼んだ。

「自分で払う」
「いいよ、僕の都合で着替えてもらうんだからこれも経費のうち。でもその代わり…」
「その代わり?」
「着ていた服は僕が処分するからね」
「……」

キラが選んだ服は全身黒を基調としたシンプルなコーディネートで、カジュアルだけれどカジュアル過ぎず、このままある程度のレストランくらいは行けそうな感じだった。
キラは”折角ショッピングセンターに来たんだから”と言ってそのまま他の店へと入って行こうとする。

「キラ!何か用事があってオーブに来たんだろう?」
「まあまあ、用事にはまだ時間があるから少しだけならいいでしょ?」

そう言いながらキラが入っていく店は女性服の店ばかりで自分には落ち着かない。
けれど親善大使を一人にするわけにもいかず、付かず離れず距離を測る。
キラが見ているのは主にピンクや白、レースが付いていたり透ける素材だったりするものが多く、自然それはラクスのためなのだろうと思えるような物ばかりだった。

すると頭に浮かぶのは…彼女の事で…彼女なら何色が似合うだろうか、とか、赤や緑を好んで着ているだろうか、などとつい考えてしまう。

周囲を見渡すとマネキンが着ている一枚のワンピースに目が止まった。

白いシンプルなワンピースはこの国の太陽みたいに元気な彼女にきっとよく似合う。
…けれど少しスカートが短すぎるかな?そんな格好で人前には出て欲しくない。

「カガリに似合いそうなワンピースだね」
「!」

いつの間にか支払いを済ませ、大きな荷物を抱えたキラに肩を叩かれ慌てて振り返る。

「買ってあげたら?カガリきっと喜ぶよ?」
「ーっ!キラ!用事はどうしたんだ!さあ、行くぞ!」
「アスラン、顔真っ赤」
「きっ…気のせいだ!」

手の甲で頬を隠すように押さえ慌ててエレカへと戻る。
カガリにそっくりなその目でじっと見られるとまるでカガリに自分の低俗な思考を読み取られそうな感じがして…必死で何でもない振りをする。
キラがそのまま何も言わなかったのに安堵し、エレカを始動する。

いつの間にか太陽は地平線に接近し、あたりは夕闇に包まれている。







To be continued.
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アスラン一体どんな私服着てたんだwという突っ込みはぜひして下さい(笑)
絵を送っていただいても嬉しいですvv(本気)

あと1~2回で終わると思います~

風邪のため更新遅めですみません~ww
昨日はインフルエンザの予防接種したら貧血で倒れた・・そして目の前に知人・・恥ずかしすぎる!!orz
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