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朝目を覚ますと、酷く汗をかいている。

もしかしたら夜中に空調がおかしくなり、熱くて汗をかいているのかもしれない。
しかし寝るときも朝起きたときも空調は正常だ。
毎日夜中だけ室温が上がるなんてあるだろうか?

理由は分からない。
けれど今朝もやはり汗で寝衣が重い。

夢を見た自覚は無い。
故に夢は見ていない。

記憶が無い。
故に熟睡している。

けれど朝は体が酷く重い。



星が流れる時 01

「朝、大量の汗をかく、その他には?」
「特には…」
「食欲はどうですか?」
「栄養バランスは考えて摂取しています」
「栄養ではなく、食欲を訊いているのですが」
「…食事の時間に食事をする、それだけです」
「なるほど」

こういう遣り取りは苦手だ。
仕事ならばいくらでも話し合おう。
けれど自分自身に関する事になると途端に何を話してよいのか分からなくなる。

幼い頃から健康診断などには慣れている。
けれど入隊以降のこういったカウンセリングなどにはいつまで経っても慣れる事が出来ない。
部屋に入った瞬間からずっと終わるのだけをただひたすら待っている。

大体国防ならともかく行政府の自分になどカウンセリングなど必要無いというのに、代表の方針は揺るがない。
国の業務に係わっているものは全て健康診断と体力測定とカウンセリングを受けなくてはならない。
これが規則に加わったのは極最近の話だ。

「アスラン・ザラさん?」
「はい」
「貴方には少し休息が必要です」
「は?特に疲れてはいませんが」
「これは医師命令です。アスハ代表からも私の判断で一人一人に適切な対応を、と言われております」
「しかし必要ありません」
「医師命令です。私の言葉はアスハ代表の言葉と考えていただいて構いません」
「しかし…!」
「いいですか?絶対命令です。明日一日仕事のことは忘れてゆっくりと過ごして下さい」
「……」
「不満ならば休息日数を増やしましょうか?」
「いっいえ、明日一日ですね!分かりました!では失礼します」

けれど大体どうやって休むと言うのだ。
明日も仕事の予定はびっしり詰まっている。


しかしデスクに戻ると状況は一変した。

矢継ぎ早にコールが入る。
次々と言い渡される仕事のキャンセル、そして仕事の引継ぎの連絡。
これはあの医師の手配なのだろうか?
その素早い対応に感心すらする。

「明日どころかこれでは今日する仕事も無い…」

簡単に自分の仕事をすべて奪い取られて、自分という人間の存在価値さえ崩れそうになる。
所詮自分などいてもいなくてもこの国には関係ない、世界は変わらないのだと思えば、先程まで明日一日休むのにも抵抗があったはずなのにこのままこの国を出てどこかに行ってしまう事すら簡単な気がしてくる。

いっその事そうしてしまおうか。

自分には失うものなど何も無い。

この身一つでどこまで行けるのか…


思考の海に沈みかけたその時、今日何度目かのコールが鳴り現実に引き戻される。

「はい、アスラン・ザラです」
「キラ・ヤマトさまより通信です」

思いがけない通信相手に多少驚きつつ通信を繋げる。

「やあアスラン、久しぶり」
「ああ、何の用だ?」
「相変わらず愛想無いね。ま、いいけど…今からそっちに行くから出かける準備しておいて」
「は?何を言って…」
「僕、プラントからの親善大使としてそっちに行くからくれぐれも非礼の無いようにね!」

(一体どういうつもりだ?)
キラが何をしに来るのかは分からないがプラントからの使者ならば確かに無下にも出来ない。

事実を確認しようと外交部に連絡を入れると、通信の背後から慌しい雰囲気を感じる。

「はい。プラントから親善大使が来るというのは本当なのですが、あまりにも急でしたので今対応する人員を探している所です」
「ならば現在自分は手が空いているので対応しましょうか?」
「本当ですかっ!?そうしていただければ凄く有難いです!」

心底ほっとした顔のオペレーターに予定だけを聞くとありえない返答が返って来た。

「それが…分からないんです。急に親善大使がそちらに行くからよろしくとクライン議長から連絡がありまして…しかし何の用件か教えては下さらないんです」

いくらプラントとオーブが国交正常化したとはいえそんな話ありえるだろうか?
プラントの友人二人の顔を思い浮かべると同時に痛くなった頭を押さえながら、オペレーターに随時連絡を入れるので自分に任せて欲しいと伝える。

通信を切ると同時に大きな溜息が一つ零れた。






To be continued.
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アスラン誕生日おめでとう!!!
いつまでも二人で(ここ重要!)仲良くね!v
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