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君は想像したことがあるだろうか?

もしも違う生き方、人生を選べるとしたらどんな人生を選んでいただろうかと。

もしも生まれる家が違ったら。

もしも生まれる国が違ったら。

もしも出会う人が違ったら。



星が流れる時  00 <Prologue>


もしも・・

ユニウス7が墜ちずに戦争が起こらなかったなら。

俺は普通に大学に行って、技術者や研究者を目指していたかもしれない。

普通に一般企業に就職して普通に結婚し、普通に父親となっていくのかもしれない。



けれど現実は違うし、正直そういう想像はあまりした事は無いし、興味も無い。
今ある自分が本当の自分であり、もう一度人生をやり直したとしても起こる事象が同じならば、やはりまた同じ行動をするのだろう。
既に起こってしまったことを「もしも起こらなかったのなら」などと考えてみてもそれはやはり既に起こってしまった事なのだから、考えても仕方が無い。

後悔だけはしたくなくて、常に最善の道を選んでいるつもりなのに、結局いつでも後悔ばかりが胸に残る。

「もしも」なんて考えない、などと言いつつも今現在このような自問自答をしているという事はやはり何か胸にしこりがあるのだろう。

もしくは今いるこの国の明るすぎる太陽のせいかもしれない。



もう10月だというのにこの国の、朝晩こそ涼しくなったものの、相変わらず強力な昼間の日差しに微かに眩暈を覚える。

右手を目の前に掲げ少しでも日差しを遮断しようとすれば、声をかけられ動きを止める。



「掌を太陽に、か?」
「は?」
「知らないのか?童謡だ。それとも影絵か?」

彼女は突然現れたかと思うと、地面にくっきりと描かれた陰影をじっと見詰めぶつぶつと何やら呟いている。

「犬じゃないし…カニじゃないよな?」
「…この時間こんな所にいたら不味いんじゃないのか?」
「ちょっとトイレだ」
「トイレはこんな所に無いだろう」
「だからトイレに行く途中だ」
「…要するに会議を抜け出して来たんだな」
「本当にトイレに行ったんだ!でもお前の姿を見かけたから…」
「ああ、もういいからもう戻れ」
「でもっ…!」
「俺は大丈夫だから、心配するな」
「しっ…心配なんかしてないぞっ!何考えてるんだ!そっ、そういうの自意識過剰って言うんだぞっ!?」

顔を真っ赤にしながら慌てて立ち去る後姿を見送り、自分でも気付かないうちに頬が緩んでいるのに気がつく。

全く、この国に来てから…いや、彼女に会ってから俺の世界は随分変わったように思う。

血のバレンタイン、あの日から笑うことなんて無かった。
笑う、という感情自体忘れていた。

零れた水はコップには戻らない。

それは当たり前で、そのままにしておく訳にはいかない。

拭き取り綺麗に片付けようとする自分に彼女は違う見方を示唆してくれた。
タオルで吸い取り、絞れば少しは戻る。
多少汚れても色が変わったり不純物が混じっても構わない。
全てを無くしてしまう事よりずっといい。
完璧じゃなくてもいい、今の自分に出来る事を精一杯すればいいんだ。



この国の太陽は力強い。



もしかしたら彼女だけが特別な訳ではなく、オーブの強い太陽がじめじめとした物をすべてカラカラに乾かしてしまうのだろうか?







To be continued.
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アスラン誕生祝いSSです。
まあ・・普通の話で大した話ではないです(汗
数回で終わる予定。
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