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※現在思い切り3角関係中。
 そういうのが駄目な方はご注意下さい。










頭痛い。

気持ち悪い。

喉が渇いた。






例えばこんな出会いでも僕は君に恋をする 8



夢を見たような気がする。
どんな夢だったかな?
いい夢だったような気もするけど…

思い出せないや。


そういえば昨日はどうしたんだっけ・・?


ハイネ先輩と飲みに行ったのは憶えてる。

えっと…

フレイに会って…そうだ!









「ここ…は…」

見た事のある窓とカーテン。
見た事のある机。
見た事のあるテレビや小物。
見た事のあるベッドに枕…

「おはよう、そろそろ起こそうと思っていたんだ」
「アスラ…ン…」

何がどうなってるのか全く分からない。
最後の記憶では確かに目の前にハイネ先輩がいた。
しかし今現在目の前にいるのはハイネ先輩ではなくアスラン・ザラだ。
正直少しばかり居心地の悪さというか気まずさを感じる。
とりあえず昨日の服を着たままだった事にほっとしながら起き上がり手で髪を整える。

「こんなのしかないけど」

差し出されたトレーの上にはコーヒーと大豆入りのシリアル。

「ありが…と…」
「昨日の事憶えてる?」

黙ったまま首を横に振る。

「ハイネ先輩に用事が出来て君を送って欲しいと頼まれたんだけど…部屋の鍵もよく分からなかったからとりあえずうちにつれてきたんだ。…いけなかったかな?」
「いやありがとう。迷惑かけてすまなかったな」

また飲みすぎてしまったようだ。
恥ずかしさに顔が熱くなる。
普段決してお酒に弱いわけでも飲み過ぎるわけでもないのにどうしてこいつばかりに醜態を晒してしまうのか。
申し訳なさすぎて謝りの言葉以外出てこない。

「ハイネ先輩に俺の部屋に泊めた事、言わない方がいいのか?」
「え?えっと…」

別にやましい事は何も無いけれど、彼氏がいるのに他の男の部屋に泊まるなんてまずいんだろうか?
嘘を吐くのは駄目だと思うけど、わざわざ言う程の事でもないような気がする。

「そう…かな…?」

私の口からは言い難い、のは私の気持ちの方に問題があるのだろうか?
やましい事はないけれど、やましい気持ちはこの胸のどこかにあるのかもしれない。
何も無いのにこの緑の瞳が向けられると落ち着きを無くしそうで…怖くて微かに視線を逸らす。

「じゃあ言わないでおく」
「あ、うん」

トレーを持ち振り返りながら瞳が何か言いた気に、しかし何かを迷っているように揺れる。

「何だ?」
「あ…ええと…あの日の事憶えてる…か?」

どきんと心臓が跳ねる。
あの日からずっと曖昧にしてきた事だ。
正直に言えば憶えてない。
そして思い出すのが怖くて出来るだけ考えないようにしてきた。

「正直あんまり憶えてないんだけど…」

一瞬表情が曇ったように見えたのは気のせい?
今はもう普通の顔してる。

「やっぱりそうか。もしも勘違いしてたらいけないと思って。別に何も無かったから心配しなくていいから」
「え?そうなのか?」
「本当に全く何も覚えて無いんだな。少し残念?」
「そっそんな事無いって!」
「そこまで思い切り否定しなくても」
「ごっごめんっ」

良かった。
何も無くて。
そしてこんな風にお互い笑いながら話す事が出来て。

「言っておくけど飲みながら自分で脱ぎ始めたんだぞ?」
「えええ???」
「暑い暑いって言って。止めたら殴るし」
「ほっ、本当にごめんっ!!」

本気でちょっと禁酒しよう……

「…ハイネ先輩優しい?」
「え?あ、うん。すっごく優しいぞ」
「そうか、良かった。先輩ならきっと大切にしてくれる」
「うん」

ハイネ先輩はきっとアスランにとってもいい先輩なんだろうな。
想像するとほんのり胸が暖かくなって何だか嬉しい。

「バイクでよければ送るよ。まだ家で着替える時間あるだろう?」
「あ、うん、ありがとう」
「友達の忘れ物だけど…これでいい?」
「うん、全然大丈夫」

手渡されたヘルメットには幾つかのステッカーと「kira」とマジックで書いてある。
聞き覚えのある名前にまさかと思うけれど、そんな偶然ある訳無いと結論付ける。

初めてのヘルメットに初めてのバイクの後ろ。
自転車の二人乗りとは似ているけれど少し違う。

「初めて?しっかり掴って」
「あ、ああ」

後ろのシートから手を回すと4つ年下とはいえ男性らしいがっしりとした感じにどきりとする。
鼓動が早くなってしまうのをエンジンの振動が誤魔化してくれる事を祈った。
バイクで感じる早朝の風は気持ち良くてあっという間に家に着いてしまったのを少し残念に思った。






そしてソレをアスランの家に忘れた事に気がついたのは、家に帰りシャワーを浴び、いつものように出勤した後だった。









To be continued.
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微妙な心情を描くっていうのは難しいです。
アスランの想いが伝わると嬉しいのですが・・・

まだまだアスランの試練は続く・・・
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