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※今回もハイカガ要素たっぷりです。
苦手な方はご遠慮下さい。










最後に誰かと付き合ったのは学生時代。
自転車に二人乗りしてどこまでも走っていった。
お金なんか無くったって毎日が楽しかった。
恋人とも友人ともいえない曖昧な関係が心地よくって、改めて付き合うという事になった時どうしていいか分からなくて戸惑ったのを今でも憶えてる。





例えばこんな出会いでも僕は君に恋をする 6



「やあ、待たせたか?」
「いえ、今来たばかりです」
「そっか、良かった」



     




待ち合わせは会社からそう遠くは無い駅前の噴水前。

時折ここで誰かが誰かを待っている姿を見かけた。

携帯の画面を見詰めながら待ち人が来た瞬間笑顔へと変わる女性。
遅いと言って怒りながらも手を繋ぎ歩き出す男性。

大切な誰かを心待ちにする、そんな感覚から久しく遠ざかっていた。

今まではそんな光景を自分とは関係の無いまるで映画か何かの1シーンのように眺めていた。
そして今の自分はその噴水前で見る恋人達と同じように見えるのだろうか?
いざ当事者になってみてみると思ったほどの感慨も無く、どこかこの事態を客観的に冷静に眺めている自分がいる。

ハイネ先輩と正式に付き合う事になってからというもの、自分の生活は大きく変化した。
ハイネ先輩が「”彼女のお弁当”って憧れるなあ」なんて言うので一度くらいなら、と思い作ってみれば、あまりに喜んでくれるのでつい「じゃあ毎日作ります」何て言ってしまった。
別に一人暮らしだし、ご飯を作るのには慣れている。
ご飯を作るのは嫌いじゃないし、作ったお弁当を喜んで食べてくれるのは嬉しい。
けれどおかげで毎朝今までより1時間程早く起きることになり、そのプレッシャーから夜も出来るだけ早く布団に潜る。
だから少しでも早く家に帰りたいのに夕方頃になるとほぼ毎日のように先輩から食事の誘いのメールが来る。

決して嫌なはずではないのに何だか仕事よりも疲れてしまう。
こんな日は早く部屋に帰って化粧を落とし、お風呂にゆっくり入ってのんびりテレビでも眺めて過ごしたい。
でもそんな事先輩に言えるはずも無く、今日もこうして噴水の前に立っているのだった。


「今日はどこに行こうか、何が食べたい?」
「えっと…魚…かな?」
「じゃあイタリアンにしよう!魚介のポアレが美味い店があるんだ」
「え?そうじゃなくて…干物とか…」
「何?」
「いえ、何でもないです」

ハイネ先輩の笑顔は好きだ。
屈託無く笑う顔は見てるだけで何だか嬉しくなる。
そんな所は昔からちっとも変わらない。

ハイネ先輩の連れてってくれる店はいつもお洒落で雰囲気が良くて美味しい。
行った事の無いような店ばかりだった。
色とりどりの野菜達のアンティパストとサラダに焼き立てのパン、それに白ワインが口当たりが良くてつい進んでしまう。
別にアルコールに弱くも無いし、楽しく飲めるお酒は大好きだ。
良い気分になったところでトイレに立つと思いも因らぬ相手と遭遇した。



「フレイ!」
「あら、カガリじゃない!」
「こんな所で会うなんて偶然だな!誰かと一緒なのか?」
「まあね。カガリはハイネ先輩と一緒?」
「ああ」

フレイは美人で何ていうのか…女の私から見ても色っぽいというのか…フェロモンみたいなのが多い気がする。
同期入社だけど、その入社当初からすごく人気があって、これまでにも飲みに誘ってくれだとか電話番号だけでも教えてくれだとか言われたことが何度もある。
でもフレイは誰にも媚びないし自分を決して安売りなんかしない。
誘われたら誘いに乗ることもあるけれど、それでも男を選ぶのは自分なのだ、という強い意思がある。
フレイは私の目にはいつも眩しくて…そんな強い彼女が大好きだ。

だから今日も彼女の厳しい御眼鏡に適った誰かと一緒に食事に来てるんだとそう思った。
そしてその誰かがまさか”彼”だなんてどうして思うだろうか?

「誰と来たと思う?」
「私も知ってる人と来たのか?」
「ふふ…あのアスラン・ザラよ」


「え…?」


今誰って言った?


「彼可愛いわね。4つ年下、になるのかしら?でも年の割には落ち着いてるし格好良いわ」
「フレイそれって…」


フレイの視線の先に藍色を見つける。
間違いない、”彼”だ。


「カガリはハイネ先輩と付き合い始めたんだからいいわよね?」
「えっ!な、何がだ?」


心臓がどくどくとその存在を主張するように激しく鼓動を伝える。


「アスラン・ザラよ。もう未練ない?」
「も…もちろんだ!」
「そう?」




     





カガリは嘘のつけないタイプで…そんな事ないって顔してる。
カガリは大事な友達だけど…いつも自分を後回しにする癖がある。
欲しいモノは自分から捕まえに行かなきゃ手に入らないというのに、何も言わない、言おうとしない。

純真すぎて
優しすぎて
愛しくって

時に意地悪したくなるのはどうしてかしら?

さて、カガリは自覚したかしら?
誰がどうだからとかじゃなくて、自分がどうしたいのかちゃんと分かったかしら?

明日になったら教えてあげましょう。
アスラン・ザラになんか興味ないって。(実際私の好みとは全く違うし…彼の眼中に私なんか入ってないしね)

明日になったら、ね。

でも今日だけは少しだけ意地悪しちゃおうかな?


「じゃあ私貰っちゃうわよ?」
「別に私は関係ないから…」
「そう?じゃあまたね」
「うん」


そんな顔されるとすっごい罪悪感感じるじゃない。
カガリにはハイネ先輩っていう立派な彼氏がいるし、私には今はちゃんとした彼氏はいないのに、ね。
カガリに別れを告げ席に戻ると無表情で座っている彼にありのままの事実だけを伝える。

「さっきカガリに会ったわよ」

こちらはこちらで何とも言えないわね。
普段はずっと完璧なポーカーフェイスなのにカガリの名前一つでいとも容易く崩れる。

「もちろんハイネ先輩とデートみたいだけど。ちょっと!そんな目で見られても仕方が無いじゃない!付き合ってるんだから当然でしょ?」
「……どうして今日誘ったんですか?」
「それは…貴方が格好良いからよ」
「説得力無いですね」
「じゃあ貴方はどうして来たの?」
「……分かってるでしょう」

彼がカガリにかなり本気だという事は分かったけれど、それでもまだ彼の本質は分からない。
誰がカガリを幸せにしてくれる?
誰ならカガリの壁を崩せる?

「分からないわ」

私はカガリが本当に好きなのかしら?
大切な友人である事には変わりが無いはずだけど…


とっても綺麗な硝子細工があったら大切に大切に誰の眼にも触れられないようにしまっておく?

それとも床に叩きつけて壊してしまおうかしら。


綺麗なものはその存在自体が美しいけれど、壊れてもきっと綺麗。











To be continued.
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優柔不断と優しいのは似てる。
他人を思う余り自分の意見が言えなくなる、自分を押し殺す。
好きと嫌いも紙一重。
興味があるという意味では同じ。

フレイから見たらカガリはイラつく子かもなあ・・と・・
もちろん幸せを願っているのも嘘じゃない。
反対に男側はシンプルです(笑)
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