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想いが届かない
想いを閉じ込める

それは誰の想い?






例えばこんな出会いでも僕は君に恋をする 4


「あれ?こんな所に美女2人が何してんの?」
「ハイネ先輩!」
「ん?アスハ、どうかしたのか?」
「いっいえ!何でもないです!」

慌てて目を擦り何事も無かったように笑顔を作る。
ハイネ先輩が気付いたのか気付かなかったのかは分からなかったけれど、それ以上何も聞かないでくれた事が有難かった。

「そういえばこの間も思ったんだけど、アスハ、綺麗になったよな」
「なっ何を言い出すんだ!」
「いや本当に、正直驚いたよ」
「ハイネ先輩!」

突然言われ慣れない事を言われ嬉しさより動揺と気まずさが上回る。
フレイが何かを思いついたように間に入ってくる。

「ハイネ先輩って今彼女いるんですか?」
「いや、いないぜ」
「じゃあカガリはどうです?」
「フレイっ!」
「いいから私に任せて!カガリも今彼とかいないし、どうです?カガリは可愛くて真面目だし優良物件ですよ!」
「優良って、賃貸みたいだな。そうだなあ…アスハなら賃貸契約じゃなくてもいいかな」
「2人とも私をからかって遊ぶのは止めてくれ!」

恥ずかしさで体が熱くなる。
一刻も早くこの場を逃げ出したかった。

「からかったりなんかしない。アスハ、俺と付き合わないか?」

ハイネの緑色の瞳がこちらをじっと見る。
大学時代の淡い想いが蘇ると共にもう一つの緑を思い出す。

大きく見開いた緑。
楽しそうにやや細められた緑。
彼の緑はハイネより少し濃いまるで森の木々の青々とした葉のようで…

フレイに背中を叩かれて我に返る。
「カガリ」

目の前の緑は尚も視線を外さない。
常に余裕があって、自身たっぷりなハイネ先輩が好きだった。
でもそれは…

「俺じゃ嫌かな?とりあえず軽い気持ちで付き合ってみないか?嫌になったらすぐ止めればいい」
「え…あ…はい…」

つい返事してしまった。
過去の憧れの人と付き合う、それはとても幸せな事なのだろう。

「じゃあ早速今夜メシでも喰いに行かないか?何時頃仕事終わる?」
「多分7時頃には…」
「OK!じゃあ7時10分くらいに駅前の噴水の前でいいか?」
「は、はい!」

手を振り立ち去るハイネ先輩の姿を見送り暫し呆然と立ち尽くした。

「カガリ、良かったじゃない!」
「…フレイ…」
「もう、そんな顔して睨まないで!ハイネ先輩の事好きだったんでしょ?」
「それは昔の話で…」
「いい?忘れたいのなら新しい男が一番よ?ハイネ先輩なら大丈夫!すぐに忘れさせてくれるわ」

逆にあの瞳を見る度に思い出しそうだと思ったけれど、それは言わないでおく。
フレイが自分の事を心配してくれている事はすごくよく分かるし、それに…

「それが一番いいのかな…?」
「もちろん!」
「忘れられる…かな?」
「ええ!」
「忘れるんだ…私は…」
「カガリ?」

自分は忘れたいのか忘れたくないのか一体どちらなのだろうか?
どちらにしても吹っ切らなければならないのならばハイネ先輩の存在は自分にとってとても便利なモノなのかもしれない。

私はハイネ先輩を利用するのか?
私はすごく自分勝手で酷い女だ。

それでも…それでも全てを過去にしてしまうには自分一人では難しすぎる。

「いつか罰が当たるかもな…」
「ん?何か言った?」
「いや、何でもない。さ、会社へ戻ろう」

お昼の休憩時間はもうすぐ終わる。
この夢みたいな時間もきっとすぐに終わるだろう。










「ハイネ先輩やけにご機嫌ですね」

休憩から戻ってきたハイネ先輩は途轍もなく上機嫌で鼻歌混じりにカバンをデスクの上に置いた。

「ふふーん分かるか?」
「まあ…」
「さっき外で…ほら、この間のオープンハウスで一緒だったアスハ、憶えてるか?」
「え?は、はい」

忘れるはずがない。
少し跳ねた金髪が頬にくすぐったい感触を思い出し頬が熱くなる。

「昔から笑っちゃう程真面目でまっすぐな奴だったけど、綺麗になったよな~」

綺麗?
確かに髪も瞳もその桃色の唇もすべてが綺麗だけれど、どちらかといえば可愛いイメージがある。
少し首を傾げた自分にハイネ先輩が不思議そうな顔で言葉を続ける。

「何お前綺麗だとは思わなかったわけ?お前もてるもんな~!綺麗は見慣れてるか」
「そっそんな事ないです!綺麗だと思いますよ!もちろん!」
「ん?でもほらあの受付のミーアちゃん、あの美人と付き合ってるんだろ?」
「違います!あれは向こうが勝手に…」
「じゃあ庶務のメイリンちゃんか?若しくは秘書課のラクス・クライン嬢!?」

次から次へと出てくる噂相手の名前に正直うんざりする。
どうしてこう根も葉もない噂ばかりが横行するのだろうか。

「ハイネ先輩いい加減に…」
「いいよな~もてる奴は選り取り見取りで」
「先輩だってもてるじゃないですか!ええとルナマリアさんでしたっけ?彼女と付き合ってるんでしたよね?」
「あー…あれはもう終わった」
「え?もう!?」

ハイネ先輩が嬉しそうに『彼女が出来たんだ!』と話していたのは確か先月の話で、散々惚気話を聞かされた事を思い出す。
残業で遅くなると言った自分をわざわざ待っていて、無理矢理居酒屋へと連れて行かれ延々といつ終わるのか全く分からない話を聞かされるのは正直有難くはない。

「いや…何ていうかやっぱり俺って軽い今時の女の子は合わないんじゃないかなって」
「…先輩も十分軽そうに見えますが…」
「何か言ったか?」
「いえ別に」
「兎に角!過去はもういいんだ!それよりアスハ!どう思う?」
「どうって…」

気さくで面白くて…可愛くて守ってあげたい愛しい人。

心に思うのは全て他人に聞かせるには憚られる言葉ばかりで俯いてしまう。

「お前って相変わらず他人に興味無いよな」
「そういう訳では…ええと…可愛い人だと思います…」
「年上の女性に対してさらりとそういう事言えるのはさすがだよな」
「ハイネ先輩!」
「うーん、俺は綺麗な大人の女性になったと思うけどな。大学の頃から隙が無いって言うか硬い感じがして何となく近付き難かった部分は今もまだあるかな?」
「そう…なんですか…?」

隙が無いどころかありすぎて心配な気がするけれど…?

「ああ。やっぱり女の子ってのはもう少し隙があった方が可愛いというか…」

だからありすぎて心配だ。

「で、アスハさんがどうかしたんですか?」

ハイネ先輩は先程から一体何の話がしたいんだ?

「ああ、付き合う事になったんだ」





突然のその言葉の意味がよく理解できず、耳の傍を通り過ぎていく言葉の羅列に耳を塞ぎたかった。












To be continued.
--------------------------
う~・・カガリ酷い?ずるい??
そしてお互い何も知らない男同士の会話
まあ・・途中経過なので広い心で読んでいただければ嬉しいです・・・
080718 関係ないけど明日誕生日ww何歳になるのか聞くのは禁止!


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