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突然この話の続きが書きたくなったので先にログ移行v
死ネタ書いてたら思いっきりの恋愛モノが書きたくなったww
・・・しばらくは甘くならなさそうな気もするけど・・・

設定とかの都合上多少変更点有り。



例えばこんな出会いでも僕は君に恋をする 1



ピピピピピピピピ…

遮光カーテンで締め切られた薄暗い室内に目覚ましのベルが鳴り響く。

「~…」

すっぽりと被った布団から僅かに金髪が見え隠れする。

ピピピピピピピピ…

「ん~…分かった分かった… はっ!」

勢いよく布団を蹴り上げるようにして起き上がり、部屋の端に置いてある目覚まし時計を止めに行く。
ベッドの傍に置いておくと止めた後ついついまた寝てしまう。
そのため起き上がらなければ届かない場所にわざと置いておくのだ。

「…ーっ!」

両腕を高く上げ大きな伸びを一つしてからカーテンを開ける。
途端に朝日が部屋のあちこちまで照らし出す。
いくら太陽の光が降り注ごうとも冬の朝はとても寒い。
上着を軽く羽織り、ここ数日で一番の力強い朝日に満足げな笑みを一つ零した。

「いい天気っ!」


私カガリ・ユラ・アスハは住宅メーカーに勤務歴4年の所謂OLだ。
決して大きいとは言えない会社ではあったが、就業後にインテリアコーディネーターの学校に行かせてくれるなど人材育成には力を入れていて、それにはとても助けられている。
職場の人間関係も大体上手くいっているし、充足感もある。
大きな不満も無い。
まあ、通常土日休みのところ、オープンハウスの手伝いなどで時折休日出勤を余儀なくされることはあるが…
しかしその仕事も勉強になる事が多く、現在特に彼氏もいない自分にとっては時折休日が潰れても全く問題なかった。

「おはようございますっ!」
「おはよう!アスハ君はいつも元気だな~」
「そういうバルドフェルド課長もいつも朝早くから元気で」
「それはこのマイブレンドの一杯のコーヒーのおかげかな?」
「はいはい分かってます!だから毎日解説してくれなくてもいいっ」
「何を言うかね!毎日微妙にブレンドが違うのだ」
「ではまた後でその絶妙な最高の一杯をご馳走して下さい」
「うむ」

満足気な課長の横を擦り抜けデスクに向かう。
私の所属するのは設計部。
いつものようにCAD画面と睨めっこしていると課長に呼ばれた。

「済まないが明日オープンハウスの手伝いに行ってくれないか?」
「先週も行ったんですけど…」
「まあいいじゃないか、特別なコーヒー淹れてあげるから」
「課長はいつもコーヒーで誤魔化そうとする!まあ、行きますけど…」
「悪いねえ~、明日の会場なんだがちょっと交通の便が悪い所でね、営業部から車出してくれるそうだから同乗して行ってくれたまえよ」
「会社から…ですか?」
「いや、君の家まで迎えに行ってもらうよ。ちょっと遠いからね、朝早めに出てもらう」
「はい」


お昼時間、いつもと同じようにフレイがデスクにやってきて、いつもと同じように一緒に食堂へと向かう。

「え?明日も仕事?」
「うん」
「確か先週もだったんじゃない?」
「まあでも勉強にもなるしな、いいよ」
「え~!?誰と行くの?」
「ん?さあ…誰が来るのかな?営業部が来るって言ってたけど…」
「営業部!?」

テーブルの丼越しに身を乗り出してくるフレイに思わず身を引いた。

「う…うん…」
「いいな~!!営業部ってどうしてあんなに格好良い人が多いんだろう!」
「そうか?」

確かに営業部には格好良い男性が多いという噂話はよく聞くけれど、男性の外見にそれ程興味も無い自分にはどうでもいい話だった。
営業部とは本来あまり接点も無く、こういうオープンハウスとかイベント事の時くらいしか顔も合わせない。
それに営業部には女性も数多く在籍しており、明日も男性が来るとは限らない。
何度か会ったこともあり、それなりに話の合うミリアリアあたりが来てくれる事を心の中でそっと願った。

どちらかといえば気になるのは物件の方で、確か自分が担当した物件だったと思う。
少し特注の多いその物件は自分も苦労した事をよく憶えている。
図面でしか見たことのない家の完成した姿を見るのは楽しみであり、感慨深い。

食べ終えた箸をそっと置き暖かい緑茶に手を伸ばした今も、フレイは営業部から一体誰が来るのか予想ばかりしていた。
そんなフレイを少しだけ可愛いと思う。

課長に家の住所と簡単な地図を書かされて代わりに明日の資料を手渡される。
朝7時半に迎えに行かせるから頼んだよ、と言う課長の顔がやけに明るいような気がするのは気のせいだろうか?

自分の引いた図面を引っ張り出し当時の事を思い出しながらしばし眺める。
段々わくわくしてきてしまうのは職業病だろうか?



翌朝の空は昨日とは打って変わった曇天で寒さも厳しい。
大寒は過ぎたとはいえ昨夜から酷く冷え込み、今朝もあまりの寒さに布団を背中に乗せたまま目覚まし時計まで辿り着いた。
雪でも降るんじゃないかという空の色に思わず溜息が漏れる。

雪でも…とはいえこの辺りでは雪はちらつく事はあっても滅多に積もりはしない。
せいぜい数cm積もってお昼過ぎには溶けてしまう程度の日が年に1回あるか無いかくらいだ。
そんな積雪量では雪だるまさえ中々作る事は出来ない。
無理して作っても泥まみれの黒く薄汚れたスノーマンになってしまう事は確実だ。

まあ、この年になれば別に作りたいとも思わないが。

大人になれば雪は降れば迷惑、降らないに越した事の無い厄介な物だ。
そしてその雪が今にもちらついてきそうな寒い休日に仕事に行かなければならないのは正直辛い。

昨日持ち帰った資料を頭に思い浮かべる。

(あの物件…)

意を決してパジャマを脱ぎ捨てスーツに着替える。

「っしゃ!!見にいってくるか!」


8時丁度にインターホンが鳴らされる。
ドアを開けてみれば営業部のハイネ・ヴェステンフルスの姿があった。

「ハイネ!」
「こらアスハ!先輩に対して呼び捨ては無いだろうが!」
「あっごめん、つい」

ハイネは同じ大学の先輩で同じテニスサークルの先輩でもあった。
見掛けは軽そうで誰とでも気楽に話すその姿は一見軽薄なイメージを与える。
しかしいざ試合となると真剣な目をしてラケットを振る姿は私の目を奪った。
当時、今思えばだけれど、私はハイネ先輩の事が好きだったんじゃないかと思う。
だからつい彼の姿から目が離せなかったのではないだろうか?
この会社で再会した時は驚いたけれど…正直嬉しくて、少しだけ胸がときめいた。

だけどハイネ先輩が卒業してから2年という月日が過ぎてからのこの再会は、恋というより懐かしさ、思い出の中の自分の想いが燻っているだけで、今現在本当に彼の事が好きなのではないように思う。
微かなときめきは今の自分ではなく、過去の自分の胸の記憶、条件反射なのだと思う。
それでも今日の仕事がハイネと一緒だということは、少なからず自分に緊張と嬉しさを与えた。

少しだけ上擦った気持ちで会社のロゴの入った車に乗り込もうとすると、助手席に見慣れない人物を見つけた。
藍色の髪に緑の瞳が印象的な男性だ。
社用者に乗り込みながらハイネが説明する。

「彼はアスラン・ザラ。アスハは初対面だよな?営業部の新人だ」
「はじめまして、アスラン・ザラです」
「あ、はい。カガリ・ユラ・アスハ、設計部です」

助手席から振り返ったアスランの顔は、男性の外見には疎い私でも綺麗だと思えるものだった。
妙に大人しく…物静かな印象を残し、その緑の綺麗な瞳は前方へと戻された。

「設計から来たのがアスハで良かったよ、ほらこいつ、アスランって生真面目っていうか大人しいだろ?こいつと2人きりだと居眠り運転してしまいそうだ」
「ハイネ!」
「それって私が煩いってことか?」
「いやいや、純粋に楽しいってことさ」
「アスランも言い返した方がいいぞ!?」
「…いや、俺は…俺が面白くない人間だというのは事実だと思うから」
「は?そんな真面目な顔でそんな事言えるのは充分面白いと思うけど…」
「はははははっさすがアスハ!」
「え?何ですかっ?」

自分は何一つ変な事言ったつもりはないどころか大真面目だった発言を思い切り笑われて憮然とした。

今日のオープンハウスは少し山に入った小高い場所にある。
建築主がこだわりの強い人で、至る所に細かい工夫の施された見事な木造建築だった。
ヨーロッパ風であり、所々日本建築も取り入れてあるその家は誰もが”お洒落”だと言うだろう。
そのあまりにも見事な出来栄えに、頼み込んで今日1日開放していただいたのだった。
車でしか来られない場所ながらも、チラシの写真の出来が良かったのか客もある程度来てくれた。
立地場所を考えれば大成功といえるだろう。
自分もお客を案内しながら自分の引いた設計図と実物を頭の中でリンクさせる。
家主も喜んでくれて…こうして来てくれたお客様も口々に賞賛の言葉を口にする。
作ったのは自分ではないのに、まるで自分が褒められているかのようにくすぐったい。
こういう瞬間があるからこそこの仕事を選んで本当に良かったと思うのだ。

最後の客が帰り、終了の時間となり後片付けに入った。

最後に家主に丁寧にお礼を伝え、オープンハウスを後にする。



「帰りはアスラン運転してくれるか?でもってオレ会社に寄りたいから駅で降ろしてくれる?」
「いいですよ」
「ハイネまだ仕事あるんだ」
「ああ、お前らは今日だけだけど俺明日もオープンハウスに行くんだ。その下準備をな」
「そうなんだ」
「アスラン、アスハをちゃんと家まで送ってくれよ」
「分かってます」

ハイネを途中の駅で降ろし、車中に2人きりになった。








To be continued.
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毎日暑い・・・暑すぎるっ!!
のに冬の話ww
少しでも涼しい気持ちに・・・ならないかww


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